荒木製作所の事業紹介

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マンホール鉄蓋製造事業

ライフラインの維持に必要なマンホール鉄蓋を、
優れた技術で製作いたします。

荒木製作所では、お客様のニーズに合わせた多様なマンホール鉄蓋の製造を行っております。マンホールの役割は、地下にある下水管や水道管、ガス管などの点検を行うための出入り口となること。マンホールがなければ、ライフラインの機能を維持・管理できす、快適な生活は実現しません。弊社では、飛散防止機能を備えた安全性の高いマンホール鉄蓋も製作可能です。特殊大型鉄蓋や角型鉄蓋など、マンホール鉄蓋のことであれば何でもご用命ください。

荒木製作所の強み
荒木製作所の強み

業歴50年以上の実績とノウハウで、
公的機関からも信頼を得ております。

荒木製作所は創業から50年以上もの間、マンホール鉄蓋の製造に携わってまいりました。長きにわたって安全で快適な都市環境づくりに取り組んできた結果が、グラウンドマンホールの特許取得にも直結していると自負しております。マンホール鉄蓋に関するご要望がございましたら、何なりとお聞かせください。官公庁をはじめ、多くのお客様からご信頼いただいている、豊富な実績から培った確かなノウハウでお応えいたします。

マンホール鉄蓋の機能と構造
マンホール鉄蓋の機能と構造

1.土砂や雨水の浸水防止

荒木製作所のグラウンドマンホールは、土砂や雨水の浸入だけでなく、不要な汚水処理量の増大を防ぐため、蓋と受枠、バール穴部及び蝶番部の隙間を完全になくすような機能を備えています。

  • 蓋裏蝶番の使用 蓋裏蝶番を使用しているため、蝶番部から土砂や雨水が浸入することはありません。また、この蝶番により蓋は180度の垂直転回、360度の水平旋回式であり、簡単に開閉操作を行えるので、蓋が飛散する心配もありません。
    蓋裏蝶番の使用
  • 急勾配受による蓋枠完全密着構造 蓋と受枠との嵌合部が勾配面で完全に密着する急勾配受により、パッキンを使用しなくても、ほとんど完全に近い防水状態を可能にしました。土砂や雨水の浸入もありません。
    急勾配受による蓋枠完全密着構造
  • 閉塞蓋の使用 図のような閉塞蓋の使用により、通常は自重で穴が塞がった状態を保てるため、土砂や雨水の浸入を防ぎます。開口時はバールを上部から挿入するだけで簡単に開口でき、バールをはずすと自動的に元の塞がった状態に戻ります。
    閉塞蓋の使用
2.ハンドグリップによる昇降安全性

2.ハンドグリップによる昇降安全性

弊社のグラウンドマンホールには、受粋の蝶番座にハンドグリップを取り付けております。ハンドグリップはマンホール内部への昇降時の手にぎりとなり、深さのあるマンホールなどでの作業における安全性を高めます。

3.専用バール

3.専用バール

弊社のグラウンドマンホールには、開閉時の作業性を容易にするためにバール穴の形状に工夫が凝らされており、専用バールも準備しております。

専用バールを使用した開閉方法

  • 専用バールを使用した開閉方法
    (1)バール先の細い方を蓋のバール穴に差し込んでバールを押し下げると、テコの原理により、蓋と受枠との食い込みが解除されます。
  • 専用バールを使用した開閉方法
    (2)バールをもう一方に差し替えてバール穴に差し込み、90度回します。
  • 専用バールを使用した開閉方法
    (3)バールのハンドル部を持ち、そのまま引き上げて蓋を開けてください。蓋はそのまま左右に旋回または上部方向に回転します。

4.グラウンドマンホールに加えられる力に対応

主要道路における車両の交通量は激増しており、グラウンドマンホールには様々な力が加えられています。このような状況でよく見られるグラウンドマンホールのガタツキ現象は、繰り返し荷重が加えられたときに、蓋が受枠に対して動くことによって発生します。その主な原因には、次のようなものが挙げられます。

  • 1.たわみや反動による場合 蓋と受枠との接触部が移動し、偏磨耗が促進されることにより、さらにガタツキ騒音が大きくなる。
  • 2.蓋と受枠とに隙間がある場合構造的に隙間がある場合や変形の場合、そして隙間から砂などの異物侵入が偏磨耗を大きく促進する。
  • 3.蓋の勾配角度が緩やかな場合蓋周辺に重荷重が加わったとき、ズリ下り現象(揺動運動)が発生する。

完全一体のテーパー型構造

完全一体のテーパー型構造

弊社のグラウンドマンホールはこのような問題に対応するために、蓋と受枠とが急勾配受けによる完全一体構造となっており、ガタツキの発生がありません。

<テーパー型構造の特長>
(1)急勾配により、蓋と受枠とが完全密着し、蓋が動かない。
(2)蓋と受枠に隙間がないので、砂などの異物の侵入がない。
(3)リブを付けて、たわみ変形が少ない剛性構造にしている。

5.荒木製作所のグラウンドマンホール専用材質

弊社のグラウンドマンホールには、専用に開発された材質が使用されています。グラウンドマンホール材質は伸びが小さすぎると、耐衝撃性が劣るため、破損の危険性があります。しかし、逆に伸びが大きすぎると、たわみ変形を起しやすくなってガタツキ騒音の原因になりかねません。弊社の専用材質は、この相反する問題を解決する最適な材質にするため、特殊合金元素を配合したものです。降伏比や弾性限界が高く、かつ負荷時のたわみに対する復元性が大きいので、グラウンドマンホールの疲労による破壊や変形の心配はありません。さらに、他の材質と比べて耐磨耗性や耐食性が優れている点も特長です。

鉄蓋の仕様区分

道路上に設置されているグランドマンホールは、地下に埋設された施設と地上の道路を結ぶ唯一の門扉です。また、地下の設備機械の保護カバーでもあると同時に、道路の一部分として重要な役目も持っております。しかも、現在のような激しい交通量の道路上において、絶えず様々な荷重や衝撃を受けながら、半永久的に使命を維持しなければなりません。

選定の際に考慮すべき条件

選定の際に考慮すべき条件

<基本性能>
1.繰り返される衝撃荷重に対する耐久性
2.変形(ひずみ)を起さないガタツキ防止機能
3.簡単に蓋と受枠が逸脱しないこと

<付加性能>
1.不法に蓋を開放できないようにロックのかかる構造
2.マンホール内からの急激な水圧(空気圧)を極力逃がす構造
3.マンホール内への転落防止及び昇降を容易にするための梯子の設置など

荒木製作所では、上記の条件を満たすことを基本設計とし、設置される道路条件に準じて次のような仕様数値を設定しています。
※試験方法はJIS-A-5506に基づいて200×500の載荷板を使用し、試験荷重210KN(NMは120KN)で行っています。

仕様区分 試験荷重
(KN)
負荷たわみ
(mm)
残留たわみ
(mm)
耐荷重
(KN)
区分
NH 210 2.2以下 0.1以下 700以上 T-25
NM 120 2.2以下 0.1以下 400以上 T-14

負荷たわみ、残留たわみ:210KN(NMは120KN)の初荷重をかけ、除荷重後検査を行う。
※上記仕様値は、Φ600の人孔鉄蓋に200×500m/mの載荷板を使用した場合を基準に計算されています。

製品規格 アラキ規格と日本工業規格との比較です。

アラキ製品規格 抜粋

表1

記号
FCD600
FCD700
適用範囲
この規格は、弊社にて製造する球状黒鉛鋳鉄品(以下鋳鉄品と称する)について規定する。
種類の記号
鋳鉄品の種類の記号は表1に示す。
機械性質
区分
引張強さ
N/mm2
伸び
ブルネル硬さ
HB
600以上 8~15 210以上
700以上 5~12 235以上
機械的性質
下水道用の鉄蓋に関する機械的性質は右記の表に示す。
黒鉛球状化率
黒鉛球状化率は80%以上とする。 測定方法はJIS G5502球状黒鉛鋳鉄品に示す方法によるものとする。

日本工業規格(JIS)G 5502抜粋

表1 種類の記号

別鋳込み供試材による場合
FCD600-3
FCD700-2
適用範囲
この規格は、球状黒鉛鋳鉄品(以下、鋳鉄品という)とその供試材について規定する。
種類の記号
鋳鉄品の種類の記号は表1による。
機械的性質
種類の記号 引張強さ
N/mm2
伸び
(参考) 硬さHB
FCD600-3 600以上 3以上 170~270
FCD700-2 700以上 2以上 180~300
黒鉛球状化率
黒鉛球状化率は、特に注文者の指定がない場合、80%以上とする。

材質比較表

  グラウンドマンホール専用材質
(主に蓋に使用)
グラウンドマンホール専用材質
(主に受枠に使用)
一般ダクタイル鋳鉄 普通鋳鉄
顕微鏡
組織写真
グラウンドマンホール専用材質 グラウンドマンホール専用材質 一般ダクタイル鋳鉄 普通鋳鉄
引張り強度 700N/mm2以上 600N/mm2以上 450~500
N/mm2以上
150~250
N/mm2以上
伸び 5~12% 8~15% 7~25% 0.5%以下
ブリネル
硬度
235HB以上 210HB以上 170~200HB 150~200HB
耐食試験 0.5gr以下 0.8gr以下 1.0gr程度 4.0gr程度
特長 高力で高硬度を出すために引張り強度を700N/mm2以上とし、また耐衝撃性と耐歪性を考慮して、伸びを5~12%に設定しています。そのため、耐摩耗性・耐食性も優れています。 蓋用の材質の長所を生かしつつ、伸びを増やして蓋と受枠の材質を変えることによって、嵌合部の理想的な密着度になっています。また、耐摩耗性・耐食性も優れています。 普通鋳鉄と比較すると強度が高くて衝撃には強いのが特長ですが、硬度が低く伸びが多すぎるため変形しやすい点から、グラウンドマンホールの材質にはあまり適していません。 基地中の黒鉛形状が丸くないために強度が低く、伸びがほとんどないので、衝撃に強くありません。耐摩耗性・耐食性にも劣るため、最適なグラウンドマンホールの材質とは言い難いです。

貯留槽事業

安全な都市空間の維持に欠かせない、
貯留槽の設置工事を行っております。

貯留槽とは、大量の水を一時的に溜めて特殊な枡で少しずつ流出する設備のことです。台風やゲリラ豪雨などの大量の雨水による浸水被害から、街を守る役割を担っています。また、貯留槽に溜まった水は、草木の散水や水洗トイレの水として再利用することも可能です。荒木製作所では、この貯留槽の設置工事を承っております。施設規模や周辺環境に合わせて最適な貯留槽をご提案いたしますので、いつでもご相談ください。

荒木製作所の強み
荒木製作所の強み

1級遮水工管理技術者による万全の管理で、高品質な施工をお約束します。

荒木製作所の貯留槽設置工事では、1級遮水工管理技術者が施工を管理いたします。周辺道路や地下への浸水を確実に防ぐ貯留槽にするには、安全・工程・品質といった多岐にわたる管理を万全にしなければなりません。その点、弊社では有資格者による確かな施工管理が行われているため、公的機関からも厚い信頼をいただいております。貯留槽は都市空間の安全を担う重要な設備だからこそ、その施工はぜひ弊社にお任せください。

詳しくはこちら
<空雨水貯留浸透施設など
貯留槽の設置・工事

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